みやじ整骨院コラム

2020.06.29更新

体が暑さに慣れることを「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」と言います。

一般的には、暑さに慣れるまでに、およそ1週間から

10日程度かかると言われています。

 

しかし、急激に暑くなったり、エアコンの効いたオフィスにいると、

うまく適応できず不調を招くことがあります。

 

今回は、普段あまり体を動かさない人でも簡単にできる、

夏を元気に過ごす体作りのコツをご紹介します。

 

「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」は、体の核心部である

脳や内臓などが外気の温度上昇によって影響を受けすぎない

よう、体の内部から体温を下げるよう徐々に順応していくことで、

体調を崩さないように調節する機能です。

 

通常であれば気温の緩やかな変化とともに、体は自然と暑熱馴化を完成させます。

しかし暑熱馴化が完成していない段階で急な暑さやムシムシした環境におかれると、

熱中症のような症状を起こしてしまうことがあります。

 

またオフィスなど空調の効いたところで長時間過ごす生活を続けていると、

スムーズに暑熱馴化ができなくなるとも言われています。

 

そして意外と知られていませんが、暑熱馴化は、意図的に作り出すことも可能です。

気温の高いところで過ごしたり、厚着をしてわざと発汗量を増やしたりする

こともありますが、体にとってより安全な方法は発汗を伴う軽い運動を

続けることと言われています。

 

暑熱下の軽い運動は皮膚の血管が拡張されて汗をかきやすくなること、

熱の放散能力が向上することなどが指摘されています。

 

暑熱馴化が完成すると、低い体温でも活発に汗をかくようになり、

同じ体温で出る汗の量が増えて、核心部の体温上昇や心拍数が

抑えられるようになります。

 

その結果、急激な温度変化や暑さへの抵抗力が増し、

夏バテや熱中症などへの耐性が高まります。

 

 

 

夏本番前に、じんわり汗をかく運動を取り入れる


普段の生活で汗をかく機会が少ない人もいると思いますが、

まずは「じんわり汗をかく」運動を生活の中に取り入れてみましょう。

 

ウオーキングやジョギング、サイクリングなど身近なものから

始めることもいいですし、まとまった運動時間をとることが

むずかしい場合は、普段の活動量を増やすようにしてみましょう。

 

強度の強い運動を継続して行うと、より早く暑熱馴化が完成する

といわれていますが、運動習慣がない人にとっては疲労やケガの

リスクが高まりますので、自分のペースにあわせて

行うようにしましょう。

 

 


 お風呂でゆっくり入浴するのも効果あり


 
発汗量を増やすという点では入浴による効果も期待できますが、

運動よりは効率がおちると言われています。

 

入浴による体温上昇は運動と比較して短い時間に限られることがその理由です。

ただし人工炭酸泉や炭酸ガスを用いた入浴剤などを利用すると、

さら湯と比べて入浴後も保温効果が高く、発汗機能の向上にも

寄与するのではないかと期待されています。

 

また半身浴やサウナなども体温上昇に貢献し、発汗を促しますので、

運動とあわせて暑熱馴化対策として行うことはよいでしょう。

 

 


 暑熱馴化を行うときに気をつけたいこと


発汗を促し、体温を下げるよう体の機能を調整することが暑熱馴化ですので、

こまめな水分補給は必須となります。

 

十分に水分をとらないまま運動をすると、発汗量は減り、

体温が上がって脱水状態になり、疲労感、喉の渇き、

体調不良などを起こしてしまうことがあります。

 

暑熱馴化対策として運動を行う前には適量の水分補給を行うようにしましょう。

1回に飲む量は一口~200ml程度を目安とし、体調に合わせて

必要量をとるようにします。

 

また運動を長時間行い、汗の量が通常よりも多いときは水分とあわせて

塩分もとるようにすると、体内の電解質バランスを保ち、体液が水分で

薄まってしまうこと(自発的脱水状態)を防ぎます。

 

また軽い運動だからといって準備運動を行わずに始めてしまうと

ケガのリスクが高まります。

運動を行う前にはストレッチなどの準備運動を行ってから

始めるようにしましょう。

 

運動で汗をかいて爽快に過ごすと気分もリフレッシュし、

運動効果のみならず暑熱馴化にも大いに役立ちます。

積極的に汗をかいて暑さに負けない体づくりを進めていきましょう。

投稿者: みやじ整骨院

2020.06.15更新

緊急事態宣言が解除され少しずつではありますが、

日常を取り戻し始めています。

しかし、手放しでは解放感を楽しめず、常に感染に注意して

生活をする「withコロナ」期に突入しました。

これからしばらくの間はかつて経験したことのない

「新しい日常」を生きなければなりません。

「新しい日常」で、気分が落ち込みすぎないために、予め抱えやすい

ストレスポイントを把握し、適切に予防していきましょう。

 

 

withコロナ期に生じやすい5つのストレス

 

1. 自粛解除の喜びと再流行への不安・・・気分のアップダウンが生じやすい


自粛が解除されれば、それまでの鬱屈を晴らすように

街や観光地には人があふれます。

その結果、再流行や感染への危険が高まると、喜びもつかの間、

再びブルーな気分に戻ってしまいます。

つまり、この時期には気分のアップダウンが生じやすくなります。


 
2. 外出時には常に感染に警戒・・・緊張続きで疲弊しやすい


自粛解除後も引き続き、マスク着用と消毒を徹底し

感染予防が求められています。

ウイルスという目に見えない敵と闘う日常は、

毎日が緊張の連続です。

感染リスクを考えると、人と会っても落ち着いて話せず、

気晴らしに外出しても心底楽しめません。

そうした状況では交感神経が優位な状態が続き、

外出するだけで、以前の何倍も疲れてしまいます。


 
3. 長引く在宅生活の余波・・・意欲低下と無気力の常態化


在宅生活に慣れ過ぎたせいか、職場や学校に戻っても、

仕事や学業に今一つ身が入らないと感じる方は少なくないでしょう。

意識が感染予防にばかりに集中し、本来やるべきことに気持ちを向けられない、

人とのかかわりが薄くなり、やる気を高めあえない、

といったことも背景にはありそうです。

そのまま意欲の低下が続くと、無気力が常態化していくことも考えられます。


 
4. いよいよ直面する経済ダメージ・・・収入の減少による貧困妄想


既に景気が深刻な業界もありますが、このまま世界経済の同時不況が続くと、

それ以外の業種でもいよいよ景気の悪化が本格化する可能性があります。

また、「新しい日常」を機に組織の合理化が進むと、

雇用の削減により職を失う人も増えていくかもしれません。

経済危機は、人々を絶望的な気分に陥れます。

「貧困妄想」による抑うつが増えることも考えられます。


 
5. まだまだ長引く感染への不安・・・自律神経の乱れによる不調


withコロナ期には、緊急事態宣言下の時期と変わらず、

常に感染の不安がつきまといます。

その緊張感の持続によって自律神経のバランスが乱れると、

心因性発熱や上気道の違和感などの風に似た不調が生じることも。

すると、ますます感染への不安が高まり、ストレスが募ってしまいます。

 

 

withコロナ期のストレスマネジメントのカギは「リセット」!

 

このように、withコロナ期にはたくさんのストレスと

対峙していかなければなりません。

これまで以上に上手にストレスマネジメントを行っていく必要があります。
 
withコロナ期のストレスマネジメントのポイントは、「リセット」です。

この時期は自粛解除の解放感によって、それまで抑えてきた

欲望の箍が外れることで、欲望の渦に溺れやすくなります。

同時に、感染不安によって緊張感が持続してしまうと、

心身のエネルギーが消耗し、疲弊しやすくなります。

こうした心身の興奮を、上手にリセットしていくことが必要です。

 


 心身の興奮をリセットさせるための3つの生活習慣


 
1.  毎朝太陽の光を浴び、早寝早起き


人間の体は太陽の光を浴びると、精神を落ち着かせる

脳内物質セロトニンが分泌されるようにできています。

昼夜逆転の生活で、しかも薄暗い部屋の中でこもりきりでいると、

セロトニン神経が活性化されなくなってしまいます。

気持ちが落ち着かない方は、夜更かし、睡眠不足などの

生活習慣の乱れが影響しているのかもしれません。

日頃から、朝日と共に気持ちよく目覚めて活動し、

夕方になったらリラックス、という早寝早起きの

生活習慣を続けていきましょう。


 
2. リズム運動で気持ちよく興奮をほどく


一定のリズムをくり返す動きをすると、しだいに心地よい

感覚を覚えると思います。

これは、リズム運動によってセロトニン神経が

活性化されているためです。

たとえば、歩く、一定の音楽のリズムに身を任せて体をゆする、

といったことでもリズム運動はできます。

しっかり噛んでゆっくり食べることもリズム運動の一つです。

心身が興奮しやすいときには、意識してリズム運動を行っていきましょう。


 
3. 深呼吸をして自律神経を整える


欲望や過剰なワクワク感を止められない、緊張して

イライラが止められないと感じたら、いったん深呼吸で

リセットしましょう。

「吸って吐く」という一定のリズムと、それによる心身の心地よい変化に

ただただ意識を集中させます。

すると、欲望や緊張がもたらす雑念から距離を置くことができ、

気持ちがすーっと落ち着いていきます。


 
このように、withコロナ期のストレスマネジメントでは、

上のような行動を実践しながら、心身の興奮をリセットすることが必要です。

どなたでもすぐにできる方法ですので、ぜひ意識的に実行してみてください。

投稿者: みやじ整骨院

2020.06.15更新

緊急事態宣言が解除され少しずつではありますが、

日常を取り戻し始めています。

しかし、手放しでは解放感を楽しめず、常に感染に注意して

生活をする「withコロナ」期に突入しました。

これからしばらくの間はかつて経験したことのない

「新しい日常」を生きなければなりません。

「新しい日常」で、気分が落ち込みすぎないために、予め抱えやすい

ストレスポイントを把握し、適切に予防していきましょう。

 

 

withコロナ期に生じやすい5つのストレス

 

1. 自粛解除の喜びと再流行への不安・・・気分のアップダウンが生じやすい


自粛が解除されれば、それまでの鬱屈を晴らすように

街や観光地には人があふれます。

その結果、再流行や感染への危険が高まると、喜びもつかの間、

再びブルーな気分に戻ってしまいます。

つまり、この時期には気分のアップダウンが生じやすくなります。


 
2. 外出時には常に感染に警戒・・・緊張続きで疲弊しやすい


自粛解除後も引き続き、マスク着用と消毒を徹底し

感染予防が求められています。

ウイルスという目に見えない敵と闘う日常は、

毎日が緊張の連続です。

感染リスクを考えると、人と会っても落ち着いて話せず、

気晴らしに外出しても心底楽しめません。

そうした状況では交感神経が優位な状態が続き、

外出するだけで、以前の何倍も疲れてしまいます。


 
3. 長引く在宅生活の余波・・・意欲低下と無気力の常態化


在宅生活に慣れ過ぎたせいか、職場や学校に戻っても、

仕事や学業に今一つ身が入らないと感じる方は少なくないでしょう。

意識が感染予防にばかりに集中し、本来やるべきことに気持ちを向けられない、

人とのかかわりが薄くなり、やる気を高めあえない、

といったことも背景にはありそうです。

そのまま意欲の低下が続くと、無気力が常態化していくことも考えられます。


 
4. いよいよ直面する経済ダメージ・・・収入の減少による貧困妄想


既に景気が深刻な業界もありますが、このまま世界経済の同時不況が続くと、

それ以外の業種でもいよいよ景気の悪化が本格化する可能性があります。

また、「新しい日常」を機に組織の合理化が進むと、

雇用の削減により職を失う人も増えていくかもしれません。

経済危機は、人々を絶望的な気分に陥れます。

「貧困妄想」による抑うつが増えることも考えられます。


 
5. まだまだ長引く感染への不安・・・自律神経の乱れによる不調


withコロナ期には、緊急事態宣言下の時期と変わらず、

常に感染の不安がつきまといます。

その緊張感の持続によって自律神経のバランスが乱れると、

心因性発熱や上気道の違和感などの風に似た不調が生じることも。

すると、ますます感染への不安が高まり、ストレスが募ってしまいます。

 

 

withコロナ期のストレスマネジメントのカギは「リセット」!

 

このように、withコロナ期にはたくさんのストレスと

対峙していかなければなりません。

これまで以上に上手にストレスマネジメントを行っていく必要があります。
 
withコロナ期のストレスマネジメントのポイントは、「リセット」です。

この時期は自粛解除の解放感によって、それまで抑えてきた

欲望の箍が外れることで、欲望の渦に溺れやすくなります。

同時に、感染不安によって緊張感が持続してしまうと、

心身のエネルギーが消耗し、疲弊しやすくなります。

こうした心身の興奮を、上手にリセットしていくことが必要です。

 


 心身の興奮をリセットさせるための3つの生活習慣


 
1.  毎朝太陽の光を浴び、早寝早起き


人間の体は太陽の光を浴びると、精神を落ち着かせる

脳内物質セロトニンが分泌されるようにできています。

昼夜逆転の生活で、しかも薄暗い部屋の中でこもりきりでいると、

セロトニン神経が活性化されなくなってしまいます。

気持ちが落ち着かない方は、夜更かし、睡眠不足などの

生活習慣の乱れが影響しているのかもしれません。

日頃から、朝日と共に気持ちよく目覚めて活動し、

夕方になったらリラックス、という早寝早起きの

生活習慣を続けていきましょう。


 
2. リズム運動で気持ちよく興奮をほどく


一定のリズムをくり返す動きをすると、しだいに心地よい

感覚を覚えると思います。

これは、リズム運動によってセロトニン神経が

活性化されているためです。

たとえば、歩く、一定の音楽のリズムに身を任せて体をゆする、

といったことでもリズム運動はできます。

しっかり噛んでゆっくり食べることもリズム運動の一つです。

心身が興奮しやすいときには、意識してリズム運動を行っていきましょう。


 
3. 深呼吸をして自律神経を整える


欲望や過剰なワクワク感を止められない、緊張して

イライラが止められないと感じたら、いったん深呼吸で

リセットしましょう。

「吸って吐く」という一定のリズムと、それによる心身の心地よい変化に

ただただ意識を集中させます。

すると、欲望や緊張がもたらす雑念から距離を置くことができ、

気持ちがすーっと落ち着いていきます。


 
このように、withコロナ期のストレスマネジメントでは、

上のような行動を実践しながら、心身の興奮をリセットすることが必要です。

どなたでもすぐにできる方法ですので、ぜひ意識的に実行してみてください。

投稿者: みやじ整骨院