みやじ整骨院コラム

2019.10.28更新

 

前回の記事の続きです。

 

 

低体温の改善方法としては、まずは生活習慣を見直します。

1日の生活リズムで大事なのは睡眠・運動・食事です。

 

■睡眠でできる低体温対策

 

・寝付きの悪さを解消する


  寝る前はカフェインを含む刺激物を避け、軽い読書や音楽などでリラックスし、

  入浴はぬるめのお湯にします。

  部屋の照明もやや暗めし、食事は3時間前までに済ませること。

  また、スマホや電子書籍は控えさせましょう。

 

・眠たくなってから床につくようにする


  ふとんやベッドの中でだらだらするのではなく、眠くなってから床につくようにします。

 

・規則正しい生活をさせる


  普段の睡眠時刻を決めて、体内リズムを整えます。

 

・より深く眠るための工夫をする


  三度の食事と適度な運動をし、睡眠時間にこだらない、

  いびきや不規則な呼吸になっていないかどうかを調べます。

 

・スッキリ目覚められる工夫をする


  体内時計のリセットのため、朝の光を浴びさせましょう。

 

・寝だめせずに休日でも同じ時刻に起床させる


  体内時計を整えるのに有効です。

 

・テレビ・ゲーム・スマホの利用時間を決めておく


  光刺激のあるテレビ・ゲーム・スマホなどで寝つきが悪くなり、

  また一定の姿勢をとり続けることで筋肉量の低下を招くので、

  長時間の使用を避けるようにしましょう。

 

・適切に冷暖房を使用する


  快適な睡眠のために、1日の中で寒暖差が少なくなるように

  冷暖房の調節を行います。

 

 

■運動でできる低体温対策


  体温がピークになる時間に体を動かすと効果的です。

  朝7時に起床すれば、午後3~5時頃に体温のピークになります。

 

  体を動かすことで、熱を作りだす産熱と熱を放散する放熱の機能が活性化され、

  自律神経の働きもよくなり、体温を一定に保つことができるようになります。

 

  継続的な運動を行うことで筋肉量が増え、体温も上がり、

  代謝がよくなり、ホルモンの状態がよくなります。

  すると生活リズムが整い、十分な睡眠時間を取ることができるようになります。

 

  1日の熱産生量の50~60%は、筋が動くことによる代謝で、

  このエネルギーを生み出す源が食事です。

 

 

■食事でできる低体温対策


  しっかりと毎日、朝食を取る必要があります。

  文部科学省によると、小学校6年生の11.3%が朝食を取っておらず、

  中学生ではさらにその割合が増加します。

 

  体力と朝食には関連が見られ、朝食を毎日食べない子は

  体力合計点が低くなっています(全国体力調査)。

 

  夕食をしっかりと食べたり、夜は早く寝たりするなど、

  ちょっとした工夫で朝型の生活にすることができます。

 

  排便習慣も重要で、朝食をしっかりと取ることで

  朝に排便する習慣がつきます。

 

  排便習慣によって、腸の動きが整い、運動する準備ができ、

  自律神経のバランスが整います。

 

 

  食事内容は、炭水化物を含むごはん・パンの主食、魚や肉、卵、

  大豆製品などを主材料にした主菜(たんぱく質や脂質はエネルギー源になる)、野菜やいも、

  海草などを主に使った副菜(カルシウムやビタミン、食物繊維などを多く含むもの)、

  うす味でバランスよくメニューがお勧めです。

 

  また、水分補給にも注意が必要です。

  運動すると汗をかき、代謝が上がるため体内の水分が不足しがちになります。

 

  水分の取り方としては、少量をこまめに飲むことが勧められます。

  運動した後には水分補給を心がけ、常温または人肌程度に温めて飲むとよいでしょう。

 

 

運動・食事・水分は3つとも相互に関係して、低体温対策になるので,

バランスよく行うことを意識してみてください。

投稿者: みやじ整骨院

2019.10.07更新

 

子どもの体温は通常大人より高く、36.5℃~37℃程度で

朝より午後の方が高くなります。

 

37.5℃以上になると発熱として、予防接種などでは

ワクチン接種ができません。

 

一方、36℃以下になると低体温とされます。

 

低体温は、体の内部を含めた温度の低下ですから、

冬以外でも冷房などによって起こりうる現象です。

 

保育園に通園している5歳児181名を対象に調査した

結果によると、朝登園時の体温で36℃未満が14.4%、

36℃~36.9℃が70.1%、37℃以上が15.5%であった

と報告されています。

 

さらに、朝の2時間における幼児の体温の変動幅で

1℃以下低下した子どもが、平成8年0%、平成9年2.5%、

平成10年3.1%と増加する傾向がみられます(『体育学研究』 2004年/前橋明)。

 

子どもの体温は、1935年で37.2℃、1960年で37.1℃、

1980年で36.3℃、1995年で36.2℃と平均が下がっている

ことから、低体温の子どもが増えていることになります(『体育の科学』 2004年/田中英登)。

 

 

子どもの低体温の原因は、自律神経の乱れにあり


低体温は、体温調節がうまくできない結果です。

 

その原因は自律神経の働きが悪いことにあります。

 

自律神経の乱れによってイライラしたり、集中力がなくなったり、

対人関係に問題が発生したり、怒りやすくなったりします。

 

 

自律神経の働きを悪くする原因は、

 

   就寝時刻が遅い(睡眠不足)

   朝食の欠食または不十分である

   バランスの悪く偏った食事(食生活の乱れ)

   排便がない

   冷暖房の使用および過剰使用による体温調節機能の低下

   テレビやビデオなどの視聴、ゲーム時間の増加(睡眠不足、運動不足)   などです。

 

寝る時間が遅いと睡眠不足になり、ゲーム時間が増えると

夜遅くまでゲームをして寝る時間が遅くなります。

 

また、テレビ・ビデオ・ゲームなどの室内で過ごす

ことが増えることで運動が不足します。

 

 

子供の低体温の改善方法・対策法は長くなりますので

次回に回したいと思います。

 

投稿者: みやじ整骨院