みやじ整骨院コラム

2019.07.22更新

  
 
普段、あまり運動をしない人が、急に走ったり、ジャンプしたりと

普段しない運動をした際に、「肉離れ」を起こすというのは

よく耳にすることと思います。

 

特に、お子さんの運動会などでよく目にする機会があります。

 

一般的に「肉離れ」というと、太もも裏のハムストリングを

連想される方が多いと思います。

 

そこで、今回はハムストリングで起こる肉離れの予防法を紹介します。
 
 
 
 
ハムストリングスの肉離れ


 
肉離れは、運動時に筋肉が「激しく引き伸ばされたり」、

「急速に収縮したり」することが原因で起こります。


 
ハムストリングにおける肉離れの多くは
 
  筋腹(中央部)
  筋腱移行部(お尻の下〜太もも裏の付け根)
 
で発生しています。
 

   肉離れ
 


 
一般的な原因としては「筋肉の柔軟性不足」だと言われています。


 
ハムストリングスは坐骨から脛骨につながっていくため、

「骨盤の動き」と「膝の動き」の両方に関与しています。

 

     ハム
 
 
したがって
 
  骨盤を後傾する(丸める)動き
  股関節を伸展する(足を後方へ引く)動き
  膝を屈曲する動き
 
などにおいて働くため、ランニングを含む全ての全身運動時に使われています。
 
この使用頻度の高さが疲労につながり、筋肉の拘縮(こわばり)、

ひいては肉離れにつながってしまっています。
 
 
 
 
ストレッチ方法と関連部位


 
ハムストリングスは坐骨から脛骨につながり、股関節と

膝関節を含む「二関節筋」となります。
 

 
したがってストレッチの際は、膝を伸ばした状態で

股関節を曲げていくことが重要です。

 

     はむ1


 
おへそから前に倒れるイメージで、骨盤をきちんと前傾させることがポイントです。


 
また怪我を予防するためには、ハムストリングス単体だけでなく、

ここにつながってくる「背中の筋肉」のケアも重要です。


 
特に”仙結節靭帯”を経てつながっている「脊柱起立筋群」は

しっかりとストレッチしておきましょう。

 

        せき
 


 
他にも、「太ももの前側の筋肉」も大切です。


 
骨盤〜股関節〜太もも前の筋肉が硬くなると、骨盤が

”前傾位(反り腰気味)”になりやすくなります。


 
この姿勢は、日常的にハムストリングスを引き伸ばすことになり、

オーバーユース状態を作り出し疲労感をもたらします。


 
  腹筋群
  腸腰筋
  大腿四頭筋
 
も合わせてケアをしておきましょう。

 

  ちょう

 

 

まとめ

 

筋肉は疲労状態になると硬くなりこわばることで「肉離れ」を

起こしやすくなるため、日常的なストレッチを継続して

行うことが大切となります。

 

そして、太もも裏の「肉離れ」は、ハムストリングだけでなく、前後左右、

上下と骨盤周りを全体的にストレッチすることが重要となります。


 

投稿者: みやじ整骨院

2019.07.08更新

 

運動をしたあとの、クールダウンとしてのストレッチは必要だと分かっても、

筋トレしたあとのストレッチは、意外と嫌がる人が多いのではないでしょうか。

 

理由としては、筋トレでせっかくパンプアップして鍛えたのに、

ストレッチをすることで効果が薄まるのではないかと考えるようです。

 

では、実際のところは筋トレ後のストレッチは効果があるのでしょうか。

 

ここで、非常に興味深い研究結果があります。

 

その実験報告では、

「アミノ酸(タンパク質)が筋細胞に移動する際にストレッチ刺激を加えると、

細胞内部の合成を加速させ、タンパク質の減成割合を抑制する」(Vandenburgh and Kaufman,1983)

とあります。

 

分かりやすく言うと、

「筋トレ後、筋肉が大きくなろうとしているタイミングで

ストレッチを行うと筋トレ効果が促進される」ということです。

 

筋トレ後のストレッチには、興奮した筋肉の細胞を抑制(リラックス)させるだけでなく、

  ・筋細胞の自己修復を助ける

  ・エネルギーを生み出すための酵素と構造物の合成を助ける

このような、細胞にとって良好な代謝を整える効果もあるのです。

 

要するに、筋トレ後のストレッチには、

  ・筋肉痛の予防

  ・筋トレ効果の促進

これらの効果が見込めるということです。

 

これらを踏まえると、筋トレ後のストレッチをやらない理由がないことがわかりますので、

ぜひ積極的に筋トレ後にストレッチを取り入れてみてください。

投稿者: みやじ整骨院