健康のために睡眠はとても大切で欠かせないものです。
元気に動くためにもしっかりと寝ることは重要です。
ですが、なかには『寝ても寝ても眠い』という人もいることと思います。
夜きちんと寝ているのに日中に強い眠気が起こる人は特に注意が必要です。
もしかしたら過眠症という睡眠障害の可能性があります。
一日中眠い原因、その陰に潜んでいるかもしれない病気と、その対処法を紹介します。
過眠症とは?
夜しっかり寝たのに日中も眠い、眠気に勝てずどこででも眠り込んでしまう……。
このような症状をひとまとめに「過眠症」といいます。
病名というよりは、状態をさす言葉といえます。
ここでは、「過眠症」に含まれる代表的な病気を2つほど紹介します。
(1) 睡眠時無呼吸症候群
この病気は、耳にしたことがある方も多いことと思います。
舌の付け根や、のど回りが寝ている間に気道を圧迫して睡眠時に呼吸がとまってしまい、睡眠が阻害される病気です。
この病気の特徴は、なんといっても酷い「いびき」にあります。
自分ではしっかり寝て、休んでいるつもりでも無意識に呼吸がとまってしまうので、脳や体が休息できない状態になってしまいます。
(2) うつ病
うつ病も過眠症の原因になることもあります。
うつ病になると常に疲労感や倦怠感に悩まされることが多くなります。
そのため疲れた体をどうにかしようと睡眠時間が長くなってしまいます。
しかし、うつ病になると日中の活動量が減るため、質の良い睡眠ができなくなり、
いくら寝ても体のだるさがとれない状態となります。
過眠症の改善方法
過眠症になる原因はさまざまですが、うつ病が原因と思われる過眠症の場合は、
精神科など専門医に相談することをおすすめします。
なかには、睡眠習慣を改善することで症状が緩和することもありますので、
まずは自分の生活習慣・睡眠習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
<生活習慣>
・ 朝食をきちんと食べましょう。
朝食は脳の働きを活性化させるために重要となります。
日中を最高のコンディションで過ごすために、きちんと朝食を摂るように心掛けてみてください。
・適度な運動をしましょう。
運動をして体が疲れると疲労回復のために睡眠を必要とします。
入浴後の簡単なストレッチでも構いませんので、まずは、少しでも体を動かしてみることから初めて行きましょう。
<睡眠習慣>
・ 就寝時の室温にも気をつけましょう。
夏は25℃、冬は18℃が適温とされています。
特に夏は暑くて寝ずらいからとエアコンをガンガンつけて就寝する人がいますがそれはよい睡眠を妨げているかもしれません。
・ 電気の明るさの調節をしましょう。
人間には明るい時に活動して、暗くなったら寝るというリズムがあります。
なかなか難しいかもしれませんが、就寝の1時間前には室内をある程度暗くすることをおすすめします。
暗くすることで、メラトニンの分泌が促され、睡眠のための準備ができます。
携帯やパソコンなど、強い光を寝る前に見ることも控えたほうがよろしいでしょう。
少しでも睡眠の質が上がるよう、生活習慣・睡眠習慣を見直して見られてください。