ペットボトル症候群に注意を!

暑い季節は、気温や湿度の高さから脱水症状を起こし、

体調を崩したり、熱中症リスクが高まったりするので

注意が必要です。

 

夏は海や川でアウトドアを楽しんだり、夏登山を満喫したいと

考えている人も多いと思いますし、アクティブに活動する

ことは運動不足解消にもつながります。

 

今回は、夏の運動と特に夏に心がけたい水分補給の

ポイントについて解説します。

 

 

アウトドア派は日焼け対策をしっかりと

 

屋外で活動する際は日焼け対策をしっかりと行いましょう。

 

日焼けした肌はアクティブな印象をもたらす一方で、しわやしみの

原因となりやすく、長期間紫外線を浴び続けると、白内障や

皮膚がんのリスクも高まります。

 

日焼け止めクリーム、日差しを避けるための帽子やサングラスなどを

利用して日焼けを最小限にとどめるようにしましょう。

 

 

インドア派は活動量を増やそう

 

暑い時期に汗をかきながら運動するのがどうしても苦手という

インドア派の方は、こまめに体を動かす工夫をしてみましょう。

 

普段行う家事全般でも意識すれば、活動量が増えて

運動不足解消につながります。

 

つま先立ちのエクササイズやその場でスクワットを繰り返すだけ

でもいいですし、500mlのペットボトルを持って軽い運動を

行うだけでも構いません。

 

時間を取ってじっくり運動したいのであれば、テレビを見ながら

ストレッチを日課にする、ラジオ体操など簡単にできる運動に

チャレンジするといったところから始めてみましょう。

 

屋内で過ごす時間が多い人は外気温との温度差によって

体調を崩さないよう、クーラーなどの設定温度は、

およそ5℃以内におさまるように調節しましょう。

 

暑さに体を慣らすことは夏ばての予防にもつながります。

 

 

意外な落とし穴!カフェインの利尿作用

 

暑い時期の運動は汗の量も多くなり、水分だけではなく

ナトリウムなどの電解質も体外へ排出されてしまいます。

 

脱水症状を予防するためにも水分補給は不可欠なのですが、

カフェインの入った飲み物には利尿作用があるため、

大量に水分補給をしても、利尿作用によってすぐに

トイレに行きたくなるということも考えられます。

 

緑茶、紅茶、コーヒー、そしてアルコール類などはカフェインを

含みますので、特に長時間の運動に対する水分補給には水や、

カフェインを含まない麦茶などがより適しているといえるでしょう。 

 

 

水分の他にも気をつけたい塩分補給

 

運動前後、そして運動中にもこまめに水分補給・塩分補給を行うのは

もちろんですが、塩分に関しては意識しすぎるあまりに、極端に

取り過ぎてしまうことも体にはよくありません。

 

食事での塩分はいつも通りにして、運動時の水分補給には塩っ気の

あるものを少々つまむ程度にすると良いでしょう。

 

スポーツドリンクはこうした点で、バランス良く塩分を

とることが出来るので手軽で便利です。

 

一方でスポーツドリンクには飲みやすさを考慮して糖分が多めに

含まれていますので、出来れば水で2倍、3倍に希釈したものを

飲むようにするといいでしょう。

 

 

スポーツドリンクの飲み過ぎに注意

 

大人が1日に摂取する糖分量の目安は20~40gといわれています。

 

スポーツドリンクに含まれる糖分は約5~10%程度ですが、

500mlのペットボトル飲料に換算すると1本あたり25~50gにもなり、

水と同じような感覚で何本もガブガブ飲み続けてしまうと、

一日に必要な糖分量を軽く上回ることになります。

 

1990年代に意識障害で病院に搬送された高校生は清涼飲料水を

水のように1日2~3リットル飲み続け、急性糖尿病を

発症したことが報告されています。

 

10代~30代の若者を中心にペットボトル飲料を好んで飲んでいた

ことから、ペットボトル症候群と呼ばれるようになりました。

 

水分補給・塩分補給は大切ですが、何をどのくらい飲むかは

十分に注意する必要がありそうです。

 

運動を楽しく続けるためにも脱水症状を起こさないように、

こまめな水分補給・塩分補給が必要です。

 

水分・塩分、そして糖分量に注意して、あなたにあった

水分補給を行ってくださいね。