皆さん、乾燥は冬だけの問題だと思っていませんか?
実は蒸し暑い夏の室内にも、乾燥の落とし穴はあります。
エアコンによる夏の乾燥
まず、簡単にエアコンのしくみについてお話します。
エアコンは室内機と室外機のセットから成り立っています。
室内機と室外機の中にはそれぞれ熱交換器があり、室内で取り込んだ暑い空気をパイプ(冷媒)で外の室外機に運び、そこで熱を放出し、冷たい空気へと変換します。
そして冷たい空気はまたパイプを通り、室内へと吐き戻されるのです。
夏場に大量の水が室外機のホースから排出されているのを見かけると思いますが、あれは温度が下がったことにより、空気中に含みきれなくなった水分が結露してできたものなのです。
つまり、室内の空気は、室外機を通って熱と水分を取り除かれ、また室内へと戻るということを繰り返しています。
これにより、室内の温度と湿度がグングン下がっていくわけです。
オフィスなど長時間冷房にあたることの弊害
もちろん、日常生活、とくに家庭において、冷房をつけただけですぐに乾燥被害がおこるわけではありません。
しかし、長時間エアコンをつけっぱなしにしているオフィスなどでは注意が必要です。
オフィスでは乾燥に加え、デスクワークの場合などに長時間エアコンの風にあたりつづけてしまうことも、乾燥被害を助長する一因となっています。
乾燥とエアコンの風に直接あたることにより、以下のような健康被害が引き起こされると考えられます。
ドライアイ
喉の痛み
肌、粘膜の乾燥
上記に伴い引き起こされやすくなる風邪、感染症など
いずれも軽めの症状といえるかもしれませんが、これが職場で毎日続くとなると、けっこうきついものです。
また、作業効率にも影響を与えかねません。
室内だからと安心せずに、こまめな水分補給や目薬をさすなど注意してください。