ニートとは、非運動性身体活動(NEAT:Non-Exercise Activity Thermogenesisの頭文字を取った略称)
によるエネルギー消費を意味しています。
非運動性とは、家事や日常動作としての立ったり座ったり、階段の上り下りの他、会社での仕事など、
日々の生活の中で運動とは言えない活動の中で産まれるエネルギー代謝全般のことを指します。
アメリカのメイヨー・クリニックの研究によると、痩せ型の人と肥満気味の人のニート(NEAT)
を比較した時、肥満気味の人のほうが2.5時間も座っている時間が長く、
そのエネルギー消費量の差は350kcal/1日に相当。
この消費量の差を身近なもので例えると、ポテトチップス1袋、
あるいはショートケーキ1個程度となります。
デスクワークが多いビジネスマンは、エレベーター・エスカレーターを使わず
階段を昇り降りしたりするだけでも、少し違いが出てくるはずです。
また、近くのコンビニなどに行く時は、車ではなく自転車を使ったり、
歩いたりするのも効果的です。
家庭では、テレビを見る時間は軽い運動をしながら観るなど、
日常の中に「ちょっと無駄」な動きを取り入れて、
無理なく続けられるような工夫をすると良いでしょう。
小さな運動も、ちりも積もれば山となります。
「ニート(NEAT)」を意識することが、健康への近道と考え、ぜひ実践してみてください。